4月中旬:初の日本百名山!雪の千畳敷カール〜木曽駒ヶ岳アタック
皆さんこんにちは!山ガールになりたい女子・齋藤です。
日々暖かくなり、すっかり春らしい気候になりましたね。
連日「平成最後の!」の言葉でネット界隈は賑わっておりますが、
「お前ら平成の何なんだ」と言いたくなります。
まあ、そんなどうでも良い話はさておいて(いいのか)、4月中旬、お仕事の関係で長野県へ出張へ行ってまいりました。
せっかく憧れのアルプスがあちこちから見える長野県まで行ったので、駒ヶ根市にある中央アルプスの代名詞「千畳敷カール」へ行き、日本百名山の木曽駒ヶ岳へアタックしました。
初めて見る標高約3,000m近くからの景色、初めて使うピッケルと12本爪アイゼン。
初めて森林限界より上を歩くという事。
「晴れ女」の称号にふさわしく、天気はどピーカンで暑いくらいでした💦
登山をはじめてから7ヶ月、まさかこんな景色が見れるなんて・・・
感動の景色と裏腹に、下山のラストは精神的に疲労困憊で、カールのど真ん中で号泣する始末。笑
何してるんだ、私!笑
最強の晴れ女!齋藤が初の日本百名山(しかも雪山)木曽駒ヶ岳に挑む
齋藤:改めまして、皆さんこんにちは!平成の怪物・齋藤です。
鷲尾:皆さまこんにちは、鷲尾です。怪物の使い手です。
齋藤:今回は、今までの山行から一気にレベルアップして、雪の千畳敷カール〜木曽駒ヶ岳登山を敢行しました。
ピッケルも12本爪アイゼンも初めて使うので、ドキドキワクワクでした。
鷲尾:しかも「晴れ女」の称号にふさわしく、どピーカンでしたね。
あれだけ天候に恵まれる事は珍しいです。
齋藤:まあ、そのどピーカンと気温を想定していなかったので、見事に2人で日焼けしたね。笑
帰ってからしばらくはお風呂場でダチョウ倶楽部みたいな悲鳴を上げていました。笑
それも今回学んだ事の一つですね。
雪山に行く時は、日焼け止めできちんと対策をしないと><
鷲尾:今回も色んな事を学びましたね。
齋藤:本当に。それでは早速写真とともに振り返りましょう!
ロープウェイで標高2,612mへ一気にアプローチ!絶景の雪の千畳敷カール
齋藤:今回は初の日本百名山!しかも初の標高約2,612m地点から登山開始という、過去山行の中でも最高地点からいきなりスタート。
鷲尾:千畳敷カールはロープウェイでアクセスできるので、気軽に行きやすい分、一気に標高が上がってしまうので、高山病にも注意が必要です。
一気に高度が上がるので高度順応出来ず、体調を崩される方もいらっしゃるので、ロープウェイ乗り場「しらび平駅」までのシャトルバスの中では寝ないようにする(眠ると呼吸が浅くなる為)、ロープウェイの中では深呼吸を意識するなどして、対策を心がけて下さい。
齋藤:私は初の標高2,500m以上へのアプローチだったので、高山病にならないか心配でしたが、そこは大丈夫でした^^
鷲尾:齋藤さんの場合はむしろ「しらび平駅」までのシャトルバスが心配でしたね。
くねくね曲がりながら坂道を登って行くので、車酔いしないか…
齋藤:バスの自動音声のアナウンスで「様々な動物達が生息しているので、探してみて下さいね♪」みたいなのが流れてたけど、そんな余裕無いよね。笑
そんな「ウォーリーを探せ」みたいな事してたら、私リバースしてるわ。笑
鷲尾:という、三半規管が弱く車酔いしやすい齋藤さんのような方は、バスでは揺れの少ない前方席に座るか、眠らない程度に目を瞑っているなどして凌ぎましょう。
齋藤:バスから降りたらトイレなどを済ませて早速ロープウェイに乗車!
ロープウェイでどんどん高度が上がって行くので、深呼吸を意識して…
「千畳敷駅」で降りて、着いた先で目の前に広がった大パノラマがこちら!!
齋藤:なんじゃこりゃー(´⊙ω⊙`)!!
鷲尾:千畳敷カールです(´・ω・`)
齋藤:いや、場所は分かってますがな。笑
青空と白い雪の世界。「こんな美しい景色があるんだ」と、感動して立ちすくみました。
齋藤:写真でも綺麗なんですけど、この感動はぜひ実際に見て頂きたいですね。
スケール感は写真より実際に見る方が感動します。
鷲尾:我々が到着したのが午前9時過ぎだったのですが、既に登り始めている方は沢山いらっしゃいました。
写真撮影もほどほどに、我々もアイゼン、ピッケル、スパッツなどの装備を整えて、登山開始です。
千畳敷カール〜木曽駒ヶ岳へ!第1の関門・稜線までの雪の壁
齋藤:えー、どういうルートを行くかと言いますと、上の写真をご覧頂きますと分かる通り、目の前の雪の壁を直登します。
齋藤:稜線に出るまでは急斜面なのと、我々が登った日は風もほとんど無く日差しが雪の照り返しで強かったので、とにかく暑かったです。
鷲尾:注意すべきは、稜線に出ると遮る物が無くなるので、一気に風が吹いて寒くなり、身体が冷えます。
レイヤリングでこまめに調整しましょう。雪山では体温調整を誤ると危険です。
齋藤:水分補給をして、呼吸を整えて、また歩き出します。
千畳敷カール〜木曽駒ヶ岳へ!第2の関門・細かいアップダウン
齋藤:鷲尾さんは「稜線歩きの醍醐味!」と言うんですけど、細かいアップダウンが多くて、私はしんどかったですね><
登って、下って、また登って・・・標高も高くて空気も薄いから、息が上がるのがとにかく早い。
鷲尾:腹式呼吸で深呼吸するように何度も促しましたけど、辛そうでしたね。
それでもめげずに、小休止を取りながらも「よし!行こう!」と前向きに歩いてくれました。
千畳敷カール〜木曽駒ヶ岳へ!遂に山頂🏔目の前にそびえる木曽御嶽山
齋藤:山頂に向かっている時から、ずっと視界に木曽御嶽山があって、それが励みになりましたね。
「木曽駒ヶ岳の山頂からは、目の前に御嶽山が見えるよ」と聞いていたので、山頂からの景色を楽しみにしていました。
鷲尾:天候に恵まれて、麓まで綺麗に見えましたね。
北アルプス、南アルプス、富士山、八ヶ岳も見えて、抜群の眺望でした。
齋藤:入笠山、北横岳から見るよりずっと近く、間近で美しい御嶽山を見れて、感無量でした(T ^ T)
下山途中で心が折れた齋藤。千畳敷カールの底で突如号泣
鷲尾:問題は下山でした。
千畳敷カールの山頂までは問題無いのですが、千畳敷カールの山頂からカールへの下りが心配でした。
齋藤さんは疲れ始めている中で、急斜面を下らなければいけない。
安全に下るにはどうすべきか考えたのですが、この人(齋藤)
齋藤:ヘロヘロになりながら、おやつに持ってきた菓子パンを頬張り
「大丈夫だから、頑張るから、ここを下りよう(`・ω・´)ノ🥪」
鷲尾:この時はまだ、多少元気だったんですけどね。笑
齋藤:結果歩いてみたら、登りよりも大変でした!
トレースされている場所を歩くようにしましたけど、脚はズボズボ雪に埋まるし、何回も尻餅をついて、滑り落ちそうになるからピッケルを斜面に刺して、、
どんどん体力が消耗されていくし、なかなか急斜面から安全なカールの場所に辿り着けなくて、次第に気持ちが折れそうに。
鷲尾:私は齋藤さんの前を歩いていたんですけど、気持ちの部分で折れ始めているのがよく分かって、だからこそ厳しくしました。
敢えて突き放すというか、最後の最後に気の緩みで万が一怪我や事故をして欲しく無かったので。
ところが、それがかえってダメだったみたいで。笑
斜面から離れて、カールをしばらく歩き、ゴールに向かう最後の登り手前で、突如号泣!笑
齋藤:うっうっ(´;ω;`)ヒック うわあああーーーーん。゚(゚´ω`゚)゚。
鷲尾:ええええ!?Σ(゚д゚lll)いきなりどうした!?
齋藤:うわあああーーーー。゚(゚´ω`゚)゚。
鷲尾:カールの底で大号泣する平成の怪物。笑
齋藤:オヌシ、何故そんなに冷たくするのだ。゚(゚´ω`゚)゚。
何故前を歩いているのに、全然こちらを振り返らないのだ。゚(゚´ω`゚)゚。
今まで一緒に歩いてくれたガイドさん達は振り返ってくれたのに、
オヌシは何故、%Q#◆$@△〓◎〒℃〜。゚(゚´ω`゚)゚。ヒック
鷲尾:大号泣されたので、流石に悪かったなあと思い、必死に宥めて(笑)最後の最後まで自力で頑張って歩いてもらって、無事にゴールのロープウェイ千畳敷駅に到着。
「ホテル千畳敷」で珈琲を飲みましたが、その間も終始泣いている始末。(ダメだこりゃ)
齋藤:ご迷惑をおかけして、本当にすみませんでした(´;ω;`)
初のピッケル、12本爪アイゼンを使った本格雪山登山を振り返ろう
齋藤:最後の最後で、本当にご迷惑おかけしました、平成の怪物です。
鷲尾:怪物っぽかったです。
齋藤:自分の未熟さを痛感しました。
以前他の登山ガイドさんに教わった「怪我や事故で痛い思いをするのは自分だから、自己責任で、自分で自分の身を守る自覚を持つべし」っていう部分がまだ甘いんだろうなと。
結局鷲尾さんにおんぶに抱っこの甘ちゃんだなー、まだまだ精神面でも、フィジカルの部分でも未熟者というか、鍛錬が足りないと思いました。
鷲尾:今回は私も反省点がありますね。
齋藤さんの精神面の負担を考えてあげられていなかったな、と思います。
次は笑顔で終われる、「楽しかった」と思える登山にしましょうね!
齋藤:はい、平成最後の大号泣にしておきます。
☆★To Be Continued★☆