歪な環境で育った私たちが思う、”家族”って、”親子”ってナンダ?
みなさん、こんにちは!齋藤です=͟͟͞͞ʕ•̫͡•ʔ
今回は、私が療養期間中に薬物依存症治療中の友人と話題になったテーマの一つ、「家族関係」や「親子関係」について書こうと思います。
友人も私も、これまで様々な境遇の人と出会って来た中で、「やっぱり親からの愛情って大切」という結論に至りました。
そんな会話のほんの一部をご紹介します。
※ブログ内の私たちの会話で、お互いに「お前」呼びをしていますが、実際は名前で呼び合っています。(実名を伏せる為、ご了承下さい🙇♀️)
友人の複雑な家族構成
友人:そうなの!ww でもビッグダディと違って、離婚したら前妻や子供達とは一切交流を絶っていたんだよね。
齋藤:じゃあ、お前は何も知らないんだ。
友人:前妻との間に子供が何人いる〜とかは知ってるけれど、その人達がどこに住んでいるのか、今何歳なのか、全然知らないよ。
齋藤:まあ、そんなもんかもな。お前が小学生の時に再婚して、義理の母が来たって言ってたよね?
友人:それが4人目!その人も結局出て行って、離婚しちゃったんだけどね。
齋藤:ってことは、お前のお母さんは3人目の再婚相手?
友人:2人目と3人目!
友人:私のお母さんと1回結婚して(再婚2回目)、離婚して、また再婚したの(再婚3回目)
齋藤:ややこっっw
友人:めっちゃややこしいよね。笑 だから結構複雑なんだよ〜
齋藤:お前のお母さんって確か…
友人:めっちゃ自由人!父親と離婚してからも、常に彼氏というか、男がいるんだよね。別れてもまた次の彼氏が出来るし。
齋藤:年齢を考えれば、モテるのが羨ましいというか、凄いよね!電話越しに何回かお声を聴いたけれど、可愛らしいよね、よく笑うし^^
友人:そう!うちのママよく笑うんだよね〜。
齋藤:恋愛体質なんだろうね^^
友人:うん!ずっと恋していたいんだと思う。中身はいつまでも女の子なんだよ〜
齋藤:お母さんは、お父さんが亡くなる時、付き添ってたりしたの?
齋藤:え、じゃあお父さんは誰が看取ったの?
友人:施設の人。最期は一人で亡くなった。私は行きたかったんだけど、確かその時何かあったんだよね〜思い出せないんだけど。(お父様が亡くなった直前か直後くらいに、彼女は薬物依存症治療を始めていたので、この頃の記憶が曖昧です)
齋藤:そんなに前妻や子供がいるのに、誰一人看取らなかったと…
私たちが出会った、特殊な家庭環境で育った人々
-----⚠️以下、一部ショッキングな内容を含みます⚠️苦手な方はブラウザバックを🙇♀️-----
齋藤:それだけ複雑な家庭環境で育ったのに、お前は性根が腐ってねーよな!(薬物使用云々は置いておいて)
友人:そうかな?
友人:家庭環境は複雑だったけれど、きちんと親からは愛情を貰ったと思う。特にお父さん。
齋藤:親から愛情を貰ったかどうかって、かなり人間性に響くと思わん!?
友人:めっちゃ分かる!!
齋藤:私、昔アルバイトで働いていたお店で、すっごく性格ひん曲がってた子がいたのね。笑
友人:あー、前に言ってたね。
齋藤:とにかく人とのコミュニケーションと、自己表現が下手だったんだよね。人に対して、嫌味っぽいことや、聞いてる側も不快に感じるような悪口や言い方ばかりで。
友人:うんうん。
齋藤:後々知ったんだけど、その子、幼い頃に両親を殺されて、親戚に引き取られて、主に兄弟に面倒見られながら育ったって。(複雑なので超端折りますが、この子はハーフで、亡くなったご両親は日本で殺人事件に巻き込まれたわけではありません)
齋藤:お前からはぶっ飛んだ話しか聞かないな。笑
友人:その子が幼い頃に再婚して、義理の父親が出来たみたいなんだけど、その父親とのセックスを、母親が見せつけてたんだって。しかも義理の父親から、その子は性的虐待を受けていたって言うし、母親は依存的に犯罪行為を繰り返していたらしいんだよね。
齋藤:「依存的に犯罪行為」って…万引き常習者的な感覚に近いのかな?
友人:多分ね。「生まれ持った性癖は直らない」って言うじゃん?世の中マジでそういう癖の人もいるんだなーって思った。
齋藤:まあ、それは比べるもんじゃないかもね…申し訳ないけれど、次元が違いすぎる。
友人:その子もやっぱり、コミュニケーションが難しい子だった。上手く説明出来ないんだけど、お前が話してた子に近い感覚かも。
齋藤:親からの愛情が無いと、悪い事を叱られたり、良い事を褒められたりっていうのが無いから、分別が分からないんだよね。決して、その子達が悪いんじゃない。
友人:そうそう。木村拓哉と工藤静香の娘さん達すごくない!?めちゃくちゃ愛情注がれて育ったんだろうな〜って感じだよね!
齋藤:分かる!表情で分かる!!
友人:Kōki,ちゃんなんか、18歳であの落ち着きだよ!?自分が同い歳だった頃を思うと、考えられないくらい、大人っぽいし品があるよね!
齋藤:分かる!お育ちの良さが滲み出てるよ〜
足りない愛情を他人で埋めようとする、歪んだ承認欲求
齋藤:出会った頃もそうだったけど、お互いに結構遊び歩いてたじゃん。笑
友人:それが楽しい時期だったっていうのもあるし、単純に、一人でいてもつまんないし、寂しいからっていうのもあったけどね。
友人:必要とされてるって?
友人:心の隙間を埋めたいんだよね。分かるよ。恋人と別れた直後に、寂しくて勢いで誰でも良いから付き合っちゃうみたいな。笑
齋藤:似てるかも。笑 でも全然幸せじゃなかったし、心は満たされなかった。どんな会話をしたかも覚えてないくらい、適当な会話して、時間を潰していたのかもね。
友人:ちゃんと自分と向き合ってほしいんだよね。「私を見て!」っていうか。
齋藤:そうそう。ちっちゃい子って、「ねえ、ママ見て!!」って言葉に出して主張するじゃん?アレの大人ver.笑
友人:wwwwwww
齋藤:言葉で相手に上手く伝えられないんだよね。傷付くのが怖いから。
友人:めっちゃ厨二くさいけど、分かる!笑
友人:分かる!!笑 引き寄せの法則じゃないけれど、自分の感覚もおかしいから、必然的に周りもおかしいよね。笑
齋藤:類は友を呼ぶ、だよね。笑 今考えると、どっかズレてる人ばっかりだったもん。(←お前が言うなw)
友人:私もそうだよ。当たり前だけど、薬物絡みで繋がってた人なんて、まともな人いなかったし。
齋藤:でも、薬物絡みの人は(今は)全員切ったんでしょ?
友人:うん。それこそ依存症治療を始めて、当然人間関係を整理しなくちゃいけなくなるじゃない。
齋藤:あ、そうなの?
友人:お前を含めて、受け入れてくれた友達って、5人くらいだよ。
齋藤:それは知らなんだ…
友人:でもさ、そりゃそうだよね。そんなカミングアウトされたら困惑するじゃん。
齋藤:困惑するけど…まあ、今頑張ってるわけでしょ?私に伝えるのだって勇気がいったと思うし、お前自身が一番反省しているだろうから、これ以上責める要素無いよね。
友人:そう言ってもらえると有り難いよ。でも、皆んなが皆そうじゃない。
友人:そう思うようにしてる。だから、その人達をまた裏切っちゃいけないなって。
齋藤:私すぐ人間関係断捨離するからさー、「この人といると、自分がマイナス感情が多くなる」って思ったら容赦無く切るんだよね。
友人:お前は昔から、多くの人と連む方じゃなかったからね。笑
齋藤:私、連絡先絶対に教えないマンだから。笑
友人:一緒に働いてた頃言ってたわー笑 誰もお前の連絡先知らなかったね。笑
齋藤:その職場を辞めてからも関わってるのって、お前くらいだから、その程度なんよ。親に言われたんだけどさ、「同じ職場で働いている時に仲良くするとか、付き合いがあるのは当たり前。辞めてからも続く関係が、本当の友情だから、大切にしなさい」って。
友人:その言葉の通りだね!
齋藤:お前、薬辞めてからさー…周りに気を遣い過ぎてない?
友人:なんで?
友人:そう、素を出せないの。前から知ってくれている友達には平気なんだけれど…
齋藤:何で?そんなに自分を良く見せたいん?
友人:お前はSNSを使って活動してるんだよね?それこそ自分を作らない?
齋藤:作るっていうか、自分の見せ方は考えるよね。だいたいの人がそうだと思うけど。
友人:それこそ精神疾患の事、公表してるんでしょ。反応ってどうなの?
齋藤:私は別に公表する事に抵抗が無いからね。でも、公表出来ない人は多いと思う。未だに「メンヘラ」のレッテルは貼られるし、理解が出来ない人が一定数いるのも事実。
友人:分かってても、悲しくない?
友人:私はもう辞めちゃったけど、SNSって疲れない?
齋藤:疲れるよ。どんなに自分の言葉で綴っても、解釈は一人一人違うじゃない。だから”私”という人物像も、人によって違うんだろうと思う。インスタなんか写真メインだから、それこそ勝手なイメージどんどん付けられるよね。
齋藤:別にお前は、素の状態で関わってても、十分いい奴だよ。少しずつでも自分を曝け出せるようになるといいね^^
友人:うん!それも私の中では、今後の成長の課題!←ほんっっとにいい奴( ; ; )
愛情に飢えた子供の行き着く先
私は遊びに、友人は薬物に走ってしまいましたが、どちらも自傷行為です。
他人に身体を簡単に明け渡すことも、自分の身体を薬物に染める事も、自分で自分で傷付ける行為に変わりありません。
私の知り合いは、それこそ10代の頃に非行に走りまくりました。
高校には進学せず、ずっと友達と遊びまくっていたと言います。
理由は一つ、家が嫌だったから。
私も大学進学を理由に上京しましたが、正直新潟の大学でも事足りたんですよね。
それでも何かしら理由をこじつけて、家を出たかった。
よく、「親元を離れて、親の有り難みが分かる」なんて言いますが、有り難みも何も、私は離れたかったから、やっと開放された感が強かったです。
友人たちも、そんな気持ちだったのかもしれません。
以前、仕事柄若い子と接する機会が多かった時に、「愛情不足なんだろうな〜」と感じる瞬間が多々あって、家に居たくないから彼氏と同棲しているけれど、彼氏がDVしてくるだとか、過食嘔吐癖が治らないとか(過食嘔吐の原因の大半は親子関係と言われています)、隠さないといけないレベルでリストカットの跡が酷いとか、実際に自殺未遂をして、緊急搬送され、強制入院された子とか。。
みんな、どこかで愛情を欲していました。
それを埋めてあげられるのは、私たち周囲の大人じゃなくて、家族や親だけなんだよな〜と思うと、何ともやり切れない気持ちに。
まだまだ若いから、みんな純粋で良い子なんですよね。
純粋だからこそ、悪い大人に手招きされたら行ってしまう。
純粋に、愛情に飢えていて、欲していて、それを埋める方法を模索している印象が強くあります。
友人:家族や子育てって、正解が無いから難しいよね。うちの母親とか、自由人なわけだし。笑 でも「自分の家庭はめちゃくちゃだ〜」なんて、私自身はそこまで考えた事無いよ。
齋藤:受け取り方もそれぞれか。っていうか、お前の場合は尺度が違うだろ。笑
友人:そうそう。笑 もう別次元の家庭環境とか沢山あるから、私の家庭は悲観する要素が少ない。
齋藤:お前と話してると、人生は生きた”時間”より”密度”だなって心底思うよ。
友人:そう?
友人:よく言われる。笑 でも、別に知らなくてもいい世界じゃん。それに、私は”社会”とか”組織”って言うものの大凡を知らないから…
友人:ありがとう^^(←彼女を褒めた時、素直に「ありがとう」って言える所も好き)色んな境遇の子に出会って感じたけれど、私は親から愛情は貰っていたなと思うよ。
齋藤:そんな愛情をもらっていた子が、何故薬物に…笑
友人:だから好奇心だって。笑 メディアが悪い!笑
齋藤:そうだよな。笑 メディアが悪いわな。
事実、友人の言い分は一理あると思います。
これは薬物に限った話ではなく、情報によって、好奇心を煽られたり、無知な人間が「そんな方法もあるんだ〜」と知るきっかけになるからです。
SNSで見知らぬ誰かと簡単に繋がれる時代ですからね。
実際に見知らぬ人と直接会ってしまったり、薬物を使ってしまった後には、どんな恐怖体験があるのか、そういうのを放送すればいいのに。
私の友人は、薬物の後遺症だけでは無く、人間関係の信用も信頼も失って、ゼロから再構築しているわけですが、それだって簡単な事では無いし、本人も相当努力していると思います。
また、彼女は薬物を使用していた頃、金銭感覚が完全にバグってしまったので、20代前半で自己破産しており、現在もクレジットカード等を持っていません。
身体的なデメリットはもちろんですが、社会的なデメリットも大きくのしかかって来ます。