3月下旬:丹沢・大山で古の参詣道を歩く〜ミツマタのお花と初の丹沢山塊アタック!〜
皆さん、こんにちは!山ガールになりたい女子・齋藤です!
3月下旬からインスタグラムやTwitterで見かける「ミツマタ」のお花の写真。
鷲尾さんに「私も見てみたい」と相談したところ、首都圏から日帰りでアクセスしやすい神奈川県伊勢原市・丹沢山塊の「大山に行こう」ということになりました。
江戸庶民の信仰と行楽の地として古くから栄え、今も残る信仰の道。
丹沢山塊特有の自然と季節のお花を満喫!…と思いきや、今回鷲尾さんが計画されていたプランは過去最高にハードな山行でした><
齋藤:「はじめまして!」の方も「お久しぶりです^^」の方も、
改めまして、皆さまこんにちは★山ガールになりたい女子・齋藤です。
鷲尾:皆様こんにちは。登山ガイドの鷲尾です。ご無沙汰しております。
齋藤:暫くブログの投稿が出来ておりませんでしたが、決して山行を怠っていたわけではありません><
なんやかんやで、時間をみつけては登山へ出かけておりました♪
齋藤:やっぱり登山に行って、お山でノビノビ過ごす事は私にとって最高の気分転換になりますし、山行を重ねるごとに登山を好きになっていっている、興味の幅が広がっている自分がいます。
SNSで全国、世界中の登山者の方の写真を見て、「こんな場所があるんだ」「この山はどこだろう?行ってみたいな」とか。
鷲尾:最近は齋藤さんの方から、色んな山の情報を貰う事が増えました。
約半年でここまで山好きになってくれて、私も本当に嬉しく思います^^
齋藤:そんな今回の登山テーマは、ズバリ「インスタ映えで爆投稿されているミツマタのお花を見てみたい!」です。
鷲尾:(凄いテーマ…)ミツマタの見頃は例年3月下旬。
都心から日帰りでアクセス出来、登山初心者の方でもケーブルカーを利用すれば気軽にアクセス出来る神奈川県伊勢原市にある大山に行ってきました。
ただし!齋藤さんは登山を始めて約半年。
ケーブルカー利用なんて生易しい事は言いません。
今回は、日向薬師から九十九曲を経て、大山を越えて「大山阿夫利神社」までの縦走を敢行しました。
齋藤:正直今までの登山の中で一番しんどかったですね。。。
最後は半ベソかきながら
「鷲尾さん待ってよー。。涙 脚痛いよー(;_;)」ってずーっと嘆いてましたね。笑
鷲尾:今回は「よく頑張りました!」の一言に尽きますね。
齋藤:しんどかったですけど、初めての丹沢で、自然の生態系も特有、野生の鹿さんにも会いました。(鹿さんは写真撮れなかったです。泣)
苦労したけど、とても印象に残る登山になりました!
前置きが長くなりましたが、写真と共に振り返っていきましょう♪
鷲尾:よろしくお願いします。
神奈川県伊勢原市・日向薬師からスタート!
齋藤:広くて立派な境内です。
(御堂の中は写真撮影禁止なのでご注意下さい。)
鷲尾:境内の中にもミツマタのお花はありましたが、我々が訪れた時(3月末)には見頃は過ぎていましたね。
齋藤:登山道の「九十九曲」までは平坦な舗装路を歩きます。
道沿いに渓流があって、BBQが出来る施設もありました。
鷲尾:のどかな道を歩き進めると、いよいよ本題の「九十九曲」に到着です。
いざ、九十九曲から大山へ
鷲尾:余裕綽々でポーズ決めてますね。
齋藤:まさかあんなに大変とは思っていませんで・・・
齋藤:余裕が無くて、全然写真に納められなかったんですけど、急斜面をひたすらジグザグに登ります。
自分ペース配分が出来ないと、かなりバテます。
私は鷲尾さんがペースを作ってくれて、それに付いて行ったんですけど、途中で私が先を歩いたらペースを崩して、めちゃくちゃ息切れしました。
で、すぐに「やっぱり鷲尾さんがペースメーカーになって!」って戻したんですけど。
鷲尾さんは私みたいに息切れしないで、ペースも一定で、格の違いを痛感しました。
鷲尾:急登や長距離歩きのコツは「有酸素呼吸」というか、つまり意識して深く呼吸をして、多くの酸素を体内に取り込む事ですね。
この場合、深く息を「吸う」よりも、お腹がペタンコになるまで息を「吐く」事に集中する方が、楽だと思います。その反動で、自然と「吸う」方も深くなりますからね。
齋藤:意識してもなかなか難しい><
曲がり終わったらまた急斜面が出てくる、登って曲がるとまた急斜面が出てくる…
「なんじゃこりゃ!?どこまで続くんだ><」と思いましたが、それでもどんどん高度が上がっているのは景色を見ながら実感しました。
そして登り切ったらお待ちかねのミツマタが!!
九十九曲を登り切った先に咲き誇るミツマタのお花
齋藤:九十九曲を登り切ったら尾根道の稜線に出ます。
少し歩いて行くと・・・
鷲尾:ちょうど見頃で良かったですね^^
齋藤:可愛いお花に癒された後は、またまた過酷な道程が・・・
丹沢山塊の象徴!?山頂まで続く過酷な階段
鷲尾:丹沢山塊、例えば大倉尾根などでも象徴的なのですが、ひたすら木道や木の階段が続きます。
これは山の地質自体が脆いため、登山者の踏圧でこれ以上山が傷まないように設置されているようです。
齋藤:これが大山山頂までひたすら続くんですよ。
急斜面で結構辛かったですね。
鷲尾:山頂手前で齋藤さんはバテバテになって、また酷く息切れしていたのですが、ここで思わぬお客様が。
齋藤:鷲尾さんがいきなり「あ・・・鹿がいるよ^^」と言ったので顔を上げたら、2頭の鹿さんが数m先からこちらを見ていて、「こんにちは!」と声をかけたら元気に去って行きました。
思わず「ヤッ◯ルー!!!」と叫んだのはここだけの話。笑
鷲尾:齋藤さんはゼエゼエ言ってて見れなかったのですが、その2頭の前には親と思われる鹿がもう1頭いました。
齋藤さんが見た2頭は、親に付いて行く子供達だったと思います^^
齋藤:山頂までの最後の一踏ん張りの元気が出ましたね。
ただ、鹿さん達は地域にとっては害獣なんですよね。
九十九曲に着くまでも、山に入ってからも、あちこちに鉄線が張られていました。
丹沢山塊自体の悩みのタネでもあると思います。
植物も食物も食べちゃうし、ヒルも運んで来ちゃうし。
見た目は可愛いのですが、なかなかの厄介者ですね。
個人的には「ヤッ◯ルー!!!」と叫ぶくらい可愛くて癒されたんですけど。笑
鷲尾:そんな鹿さんの応援もあり(?)無事山頂に到着しました。
無事、山頂に到着!
鷲尾:ご覧の通りガスガスです。
山頂に差し掛かる手前でガスってきてしまい、結局そのまま、展望は望めませんでした。
齋藤:山頂には神社の奥宮がありますが、お茶屋さんもこの日は閉まってました。
あ、因みに上の写真はインスタで1,200いいね!いただきました。笑
鷲尾:疲れた顔を見せないプロ根性に脱帽です。(棒読み)
時間も遅くなって来たので、少し休憩して、早々に下山します。
過酷過ぎる…下山の道
齋藤:ここからが本当に辛かったですね…
山頂まで歩いている分で既に脚の疲労が酷かったのですが、下山は更に慎重にならなければいけない。
山の地質上、浮石や大きな石がゴロゴロ急斜面にあるので、何回か石ぐるまに乗って転びそうになりました><
鷲尾:危なっかしくて仕方無かったですね。
見るに耐えかねて、途中から両手にストックを持たせました。
齋藤:ストックを使ったのは正解でした。
身体全体のバランスが取りやすくなって、危なっかしい場所も注意しながら転ばないように歩けましたしね。
だんだん暗くなってきて、ケーブルカーに間に合うか心配になってきました。
鷲尾:そこで、ヘッドランプを持参しているか確認しましたよね。
齋藤:ここでもやっぱり登山ガイドとしての判断は早くて、「万が一ケーブルカーが終わって暗くなっても、ヘッドランプがあれば歩ける」という。
鷲尾:私はテント泊も山小屋泊も経験がありますから、暗い山道を歩くことに対しても経験済みなので。ただ、齋藤さんは経験が無いですからね。流石に怖いんじゃないかと。
齋藤:怖いよりも、とにかく脚が痛くて、その弱音ばっかり吐いてましたね。笑
すみません…それでも鷲尾さんは何とか私を励ます。笑
鷲尾:そんな気持ちも身体もボロボロの齋藤さんに更なる追い討ちが…
【悲報】ケーブルカー、本日の営業終了!!
齋藤:完全に心が折れました。
鷲尾:私は最初から下山も歩くつもりでいたので、そこまで気にしなかったんですけど、何せここから更に歩いて、この気持ちが切れた相方さんを麓まで連れて行かなきゃいけなかったので、この後が大変でしたね。笑
ひたすら「脚痛いよ〜泣」「鷲尾さん速いよ〜泣」「置いて行かないでよ〜泣」の繰り返しでした。
齋藤:結果、最終的に麓に着いた時の私の写真がコチラです↓
鷲尾:山頂のドヤ顔とは別人!笑
齋藤:完全に気持ちは「とうふ」。
鷲尾:帰りのバス停に着いてからも、放心状態でしたね。
齋藤:「どちらさまですか?」ぐらい人が変わっちゃってたね。笑
本当にすみませんでした><
トレーニングに最適!体力勝負の大山縦走
鷲尾:今回の登山プランはいかがでしたか?
齋藤:ズバリ漢字1文字で、「酷」でした。笑
(※齋藤個人の意見です。体力面に自信がある方は問題無いと思います)
鷲尾:そもそも貴女、寝不足だったでしょう。
途中道で「山頂まで行かないで引き返す?」と聞いたら、「いいや、ここまで来たら行かせて下さい!お願いします!」って…部活で選抜選手に選ばれたい人のような状態でしたね。
齋藤:今までの山行で一番辛かったです><
でも、初めてのミツマタのお花を見れたり、野生のシカさんにバッタリ遭遇したり、丹沢特有の自然や山を体感出来ました。
特に山の地質は独特ですかね。
今まで登った山とはまるで違って、古くから伊勢詣として栄えた道だけあって、ケーブルカーから山頂までの表参道(我々は下山で使ったルートですが、往復で使う方が多いと思います)は浮石が多く痩せていました。
鷲尾:野生動物による浸食も進んでしまっているのでしょうね。
私は丹沢山塊は学生時代の登山部で、よくトレーニングに使っていました。
齋藤さんも、今回はかなりハードで良いトレーニングになったのでは無いですか?
ただ、前日の寝不足はいけませんね。登山前日はきちんと睡眠を取るようにして下さいね。
齋藤:色々ご迷惑おかけしました…
「酷」でしたが、それも含めて良い思い出になりました。泣
ありがとうございました😭
鷲尾:ご苦労様でした!(泣く事かな、、)
☆★To Be Continued★☆